週アスPLUS 9月22日(月)15時0分配信
(前置き略)前置き長くてスイマセン。さて、9月19日についに発売されたiPhone6、iPhone6 Plusですが、ご注目いただきたい進化点として、無線LANが11acに対応したことが挙げられます。
まずiPhone6というか、私が知るかぎりすべてのスマホはWiFiアンテナを1本しか搭載していません。つまり送信、受信兼用のアンテナを1本しか実装していないので、データの通信路(ストリーム)が1本となります。11nなら“最大600Mbps”を4で割った“最大150Mbps”となるわけです。
次に11acの6.9Gbps(6900Mbps)ですが、8で割ると“862.5”になりますが、現行製品では規格上のチャンネル幅80/160MHzのうち、80MHzが利用されています。チャンネル幅(道幅みたいなもんですね)が半分になるので、さらに2で割った“431.25”が、iPhone6、iPhone6 Plusにおける11acの通信速度となります。
というわけで、従来のiPhoneが採用する11nが“最大150Mbps”、新iPhoneが採用する11acが“最大431.25Mbps”となるので、“最大3倍速いWi-Fi”というキャッチコピーは誇張ではないということになります!
とは言っても、“規格上”とか“理論値”とかいう言葉を鵜呑みにするような方は、週アスPLUSの読者様にはいらっしゃいませんよね? そこで、今回プラネックスコミュニケーションズというか弊社というか、むしろ私個人が全力で売っていきたい11ac無線LANルーター『MZK-1200DHP』を使って、iPhone6 Plusの11ac無線LAN通信速度を計測してみました。
今回の通信速度ベンチマークは、iPhone6 Plusで、11n(5GHz)、11ac(5GHz)のSSIDにそれぞれ接続し、5回計測した下り通信速度、上り通信速度の平均値と最大値を掲載しました。11n(5GHz)の計測は、11acを無効にして実施しています。通信回線には、NTT東日本が提供するギガ光回線『フレッツ 光ネクスト ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプ』を利用しています。
●結果 3倍とまではいきませんでしたが、下り最大値で比較すると11ac(5GHz)は11n(5GHz)の2.18倍に相当する234.32Mbpsを記録しました。実効通信速度比較としてはまずますの結果と言えるのではないでしょうか? 大容量ゲーム、電子書籍の連続ダウンロードもはかどること間違いなしです。
CPU、GPUの処理能力が向上し、ストレージ容量の大きいモデルが用意されているiPhone6、iPhone6 Plusに向けて、よりリッチなコンテンツが提供されることでしょう。それら大容量コンテンツをすばやくダウンロードするために、11ac無線LANルーター、11ac無線LAN中継機、11acホテル用ルーターの導入を検討してみてはいかがでしょう?(元週刊アスキー編集部、現プラネックスコミュニケーションズ広報担当のジャイアン鈴木)
230Mbpsか。Wifi早いのは良いな。この前触ったときも反応が良くて、一度使えば戻れない世界かも、という気になったが、リッチコンテンツということは近いうちにiTunesのハイレゾ化とか、動画撮影の一段の強化とかあるのだろうか?