TBSがドラマで実在の学校名使い謝罪
日刊スポーツ 11月2日(日)9時11分配信
TBSは、同局ホームページ上で先月26日に放送されたドラマ「ごめんね青春!」(日曜午後9時)で誤解を与える表現があったと視聴者に謝罪した。
「『ごめんね青春!』第3話についておわび」として「せりふの中に実在の学校名を使い、視聴者の皆様に誤解を与える表現がありました」と謝罪。校長から学校についての説明を受けたことも明かした。主人公の高校教師・原平助が担当するクラスの生徒が、勉強を教えてもらおうと、平助の義姉にお願いする場面があったが、義姉が「それは無理。私○○だから」と実際の高校名を挙げて、教えられないと断る場面があった。
「在校生の皆様、今後の進路として考えている受験生を始めとして、先生、保護者の皆様、学校関係者の皆様にご迷惑をおかけするものでした」として「番組製作者として配慮が足りなかった点を深く反省しております」としている。
最後に「このようなことがないように、十分注意して番組制作をするとともに、今回迷惑をかけた皆様にあらためて深くおわび申し上げます」とつづっている。
堀越学園の名が出たらしい。芸能人が多いということで有名な学校らしいが、多くの生徒は普通に勉強していると思う。なんか最近というか、ここ10年ほど一般の市民をバカにしたようなスタンスでのメディアの有り様が目につく。たぶん携帯電話のCMが盛んに出てきた頃からだと思うが、「お前らどうせバカだから、こんなCMでいいだろう?」みたいな作り方が透けて見えるような、嫌な感じがメディアのあちこちから出てきはじめた気がしている。少し以前なら、日本のCMはあくまで「共感」「情緒の琴線に触れる」ような、短編映画のようで、CMの目的である商品や企業の利益についての部分でも、露骨に主張するわけでもなく、製作者サイドの最低限のモラルを持って作られてきたと思っているが(勘違いかな?)、格差社会や格差の固定化、階層の固定化があからさまになってきた頃から、言葉にこそ出さないが社会的な弱者を小馬鹿にしたような切り口が見え隠れするような気がしている。例えば国産車のCMなんかは、「こんな車買うのはどうせ底辺が無理してローン組んで買うんだから、そういうDQNに受けるキャスティングで、セリフも「俺」とか下品にやって」みたいな切り口が見え隠れする。作ってる連中は「俺はイタ車かフランス者」「俺は腐ってもBMだな」とか言ってる気がする(当社妄想比)。おそらく作り手とクライアントの担当者が、ギラギラした浅ましいいわゆる勝ち組か、弱者のことは単なる家畜や奴隷とみなす日本的似非エスタブリッシュメントの世襲ボンクラあたりが現場でモノを言うようになってきたからだろう。マスコミは本来は権力のカウンターパートであるべきだが、いつの間にか権力側に取り込まれ、自分たちも勝ち組だという奢りを平気でチラつかせるようになってきている(一部のメディアだと思いたいが)。あくまで金が基準のCM界ならまだしも、ドラマのスタッフにこのような表現について違和感を持つものがいなかったのだろうか?売れっ子脚本家のイケイケな表現として許容しているとしたら、TBSに自民党や政府の弱者切り捨て政策を批判する権利はない。たかが脚本の一言にそこまで大げさな、という人がいるならそれは感性の疲弊というか、時代に麻痺し流されているということを自覚すべきであろう。