<小渕元経産相>地元事務所、有権者に顔写真入りワイン…公選法違反疑い
毎日新聞 10月20日(月)7時10分配信
小渕優子経済産業相の地元事務所が今年、群馬県の選挙区内に住む男性に対し、慶事の祝い品として赤と白のボトルワイン計2本を贈っていたことが分かった。ボトルには小渕氏の写真が印刷されたラベルが貼られており、特注品とみられる。公職選挙法は選挙区内の有権者への利益供与(寄付行為)を禁止しており、同法違反の疑いがある。【角田直哉、町田徳丈、杉本修作】
◇赤白2本、顔写真つき
群馬県内の70代男性によると、小渕事務所の地元秘書が今年、男性の自宅を訪れ、慶事の祝い品として、持参した箱入りの赤ワインと白ワイン各1本を渡されたという。いずれも720ミリリットル入りのボトルには、小渕氏のほほ笑む顔写真と「優しさ輝く日本の未来 おぶち優子」などと印刷されたラベルが貼られ、裏側のラベルには同県中之条町の地ワイン製造会社名などが書かれていた。
ワインは特注品とみられるが、製造会社のホームページによると、レギュラーワインで1本1000~2000円、贈答用の赤白セットは2600円などで販売されている。
公職選挙法199条は選挙区内の有権者に対する金品などの寄付行為を禁じている。禁止行為のうち、選挙に関しない寄付や社交の程度を超えない寄付には50万円以下の罰金を科すと規定している。
小渕氏を巡っては、資金管理団体「未来産業研究会」から実姉の夫が経営する服飾雑貨店などに計約362万円が「品代」として支出計上されていたのをはじめ、ベビー用品や化粧品、下仁田ネギなど、同団体の不透明・不適切な支出は1000万円を超えていた。
こうした支出について、17日の衆院経済産業委員会で野党議員から選挙区内の有権者への贈答品ではないかと問いただされた小渕氏は「選挙区に(贈り物をしたこと)はありません」などと答弁していた。
そろそろいい加減に「選挙対策」を「政治活動」と言い換えるのをやめてもらえませんか?特にマスコミ各社。今日久々にTBSのニュースキャスターがそれらしきことを言っていたが、ほとんどの翼賛マスコミは相変わらず「政治と金」というあいまいな表現でお茶を濁している。利益誘導、政党助成金、表に見えない利権。欲にまみれた連中が政治に進出し、厚顔無恥に世襲する。この国の納税者はあまりに上品すぎる。政治家、いや政治屋が良く言う「政治は現実」「清濁併せ呑む」なんてのは単なる悪行の正当化でしか無い。政治家こそが高い理想を掲げ、現実の先にある理想へ向かって、私利私欲の伏魔殿である官僚機構に切り込んでいくべきではないのか?官僚機構と分前を分かち合う、今の政治屋の所業に天罰が下るのはいつのことか?※記事中の大臣との記述について、記事の初出時点ではまだ大臣在職中でした。