デイリースポーツオンライン 2017.3.21
豊洲移転問題を検証する百条委員会で、石原慎太郎元都知事に質問した音喜多駿都議が21日、TBS系「白熱ライブ ビビット」で、コメンテーターのテリー伊藤、千原ジュニアから猛攻撃を浴びた。
番組では、20日に行われた石原氏の百条委員会について特集。質問に立った音喜多議員が生出演し、石原氏への印象などを語った。
音喜多氏の質問時間はわずか5分。「言いたいことは言えなかったと思うが、いくつかコメントは頂けたかなと」と自身の質問について振り返ったが、番組調べでは、石原氏の追及について、追及が甘かったと感じた人が半数以上、石原氏の答弁も納得できなかったと感じた人が7割近くに上ったことを報じた。
テリー伊藤は「東京ガスは100億円出して汚染きれいにしたと。それで役人がGO出した。その役人まず呼んで意見聞いた後、石原さん呼ばないと意味ない。順序逆」と訴えると、音喜多議員は「証人喚問は複数回できる」と反論。だがテリーは「複数回できるって言っても現実問題もう1回呼ぶなんてできない。大した事、質問出来てない状態で、もう1回呼ぶなんてできるわけない」とバッサリ。
更に「(質問する)時間ないっていうかもしれないけど、甘いよ。追及よくわかんないよ。弾き飛ばされてんじゃん」と音喜多氏に言い放つと、千原ジュニアも「時間ないじゃないですか。なのに『今日来て頂いてありがとうございます』とか、『フリップ立て置かせていただいてありがとうございます』とか、なんやねんと」と、余計な言葉が多かったと指摘。
「R1グランプリでネタ時間決まってて、フリップ立てありがとうございますとか、関西テレビありがとうございますとか、言ってられん。まずつかまんと」と、“つかみ”を失敗した議員たちを残念がった。
それを聞いた音喜多議員は「(フリップは)複数いれば持ってもらえるけど、1人しかいないので」と事情を説明したが「そんなのどうでもいいですよ」とジュニアにバッサリ。テリーも「音喜多さん、よくここに来られたね」と、あきれていた
普段は爆苦笑問題・太田のように威勢のいいふりをしながらも権威や権力に媚びを売る電波芸者ぶりが鼻につくテリーだが、こと対象が権力的弱者だと手のひらを返すように叩きまくる。今回はそれが百条委員会を見た視聴者の無力感とシンクロして、若干溜飲を下げた人もいたと思う。テリーの電波芸者ぶりはこの際横に置き、言ってることは正論であり、追及するはずの質問者の無能ぶりがあぶり出されるという情けない茶番が展開されたのは事実。テリーが言った「音喜多さん。よくここに来られたね」というセリフこそが、この国の政治、政治家を蔓延らせている「厚顔無恥」の証明であることを図らずも証明していることである。ま、都政といえば小国一国に相当する財政規模を持ち、その統治には魑魅魍魎が跋扈するには十分な懐がある。ある意味日本の縮図でもあり、だからこそ内田某のような「ドン」と呼ばれる利権のとりまとめ屋が長い間権力を握るという事態が生まれていた。さすがに国政では、目に余る土建利権は分かり易すぎて議員たちにとってもリスクが大きくなり、現在は「コンクリートから武器へ」と秘密保護法のセーフティネットで保護された青天井の巨大軍需利権にシフトしている。ところが残念ながら地方の利権議員が私服を肥やすには、軍需工場がある地域は別として未だに土建利権にたかるしかないのが実情。安倍一派は経団連、兵器産業に懐を温めてもらう一方、野党や地方議員は甘い汁が減る一方。結果としてますます中央集権的な権力強化が進むことになる。この上共謀罪などという公安強化、権力保護の政策が進めば、この国の北朝鮮化は加速することになるだろう。世襲政治は恐ろしい。