17歳のプロボクサー服部海斗さん死去
デイリースポーツ 2015年2月24日
白血病で闘病していた17歳のプロボクサー・服部海斗さん(17)=大成ジム=が24日午前11時、慢性骨髄性白血病のため、大阪市立大学医学部付属病院で死去した。所属ジムの丸元大成会長が明らかにした。
13年12月に海外でプロデビュー後、病気が発覚。昨年、父の骨髄を移植する手術を行うなど一度は回復傾向にあったが再発し、年明けからは容体が悪化していた。
同ジムで親友のWBAアジアミニマム級王者・加納陸(17)と同時に海外デビュー。「海と陸-16歳のプロボクサー-」のタイトルで、昨年12月にはテレビ大阪で放映された。IBF・WBO世界ミニマム級統一王者・高山勝成(31)、元所属のグリーンツダジムなどが募金を集め、闘病を支援する輪は広がっていた。
加納は「海斗は必死に闘っている。あいつは必ずリングに帰ってくる」と祈っていたが届かなかった。丸元会長は「1年にわたって、闘病を続けてきて、本当によく頑張ったと思う。最後の最後まで、ボクサー魂を見せてくれた。ゆっくり休んでほしい」とコメントした。
通夜は25日午後6時、葬儀・告別式は26日午後1時30分から、ともに大阪市立やすらぎ天空館(〒545-0052 大阪市阿倍野区阿部野橋筋4-19-115TEL06・6656・6381)で。喪主は父・兼司さん。
あまりに若すぎる才能が失われた。才能がありながら国内では17歳にならないとプロデビューできないということで、フィリピンでデビュー戦を行った服部。国内デビューを前にしてアジアタイトルへの挑戦!という時に病気が発症した。この辺りの経緯はテレビ大阪でドキュメンタリー番組となっている。
慢性骨髄性白血病とは、白血球(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球、マクロファージ)、赤血球、血小板、肥満細胞、樹状細胞を生み出す造血幹細胞の遺伝子が変異を起こして、特に白血球が増加(時に血小板も増加)する。一般的には慢性期に始まり、数年間をかけて移行期へと移行し、最終的には急性転化期となり、その急性期の身体状態は急性白血病と同じような振舞を示すという。
治療は主に抗癌剤としてチロシンキナーゼ阻害薬(2001年に高い臨床効果をもつ分子標的治療薬「グリベック®(イマチニブメシル酸塩:以後イマチニブ)」が登場し、イマチニブの治療成績がすばらしいことから、分子標的療法による治療が第一選択となっているようだ)が用いられ、それなりの薬効がある。慢性骨髄白血病ではチロシンキナーゼ活性が亢進されたタンパクが細胞増殖のシグナル伝達の異常を招くため、イマチニブはそのチロシンキナーゼの活性を阻害することで抗がん作用を持つ。しかし移行期や急性期に移行した場合、あるいはチロシンキナーゼ阻害薬に耐性をもった場合、チロシンキナーゼ阻害薬が最初から効きにくいサブタイプなどの慢性骨髄性白血病に対しは骨髄移植や臍帯血移植などの造血幹細胞移植が重要な治療法となるようだ。彼も一年間治療に頑張ったようだが、残念な結果となった。彼のツイッターは今年1月18日未明が最後のツイートとなったようだ。心よりご冥福をお祈りいたします。
変な時間に起きたー まあ今から5時まで点滴やねんけどな
— 服部 海斗 (@chibitoda) 2015, 1月 17
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