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流血2位の羽生、担架で病院へ テレビカメラに「映さないで…」 だと?

流血2位の羽生、担架で病院へ テレビカメラに「映さないで…」

デイリースポーツ 11月8日(土)23時13分配信

 「フィギュアGPシリーズ第3戦・中国杯」(8日、上海)
ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19)=ANA=がアクシデントを乗り越え、男子フリーで魂の演技を見せて2位に食い込んだ。
冒頭の4回転ジャンプは転倒。その後も4度転倒したが、4分30秒を滑りきると万感の表情で天を見上げた。
羽生は6分間練習で閻涵=エン・カン=(中国)と激突。相手の右肩にあごが当たり、リンクに倒れ込んだ。顔面は蒼白。ふらつきながら一度はリンクサイドに退いたが、再びリンクに戻った。流血の羽生
頭にテーピング、あごには絆創膏(ばんそうこう)。演技中も頭部とあごからの出血は止まらず、白いシャツにも血がにじんだ。
すべてを出し切った羽生は何度もふらつき、足もひきずりながらキスアンドクライへ※。汗と血を流しながらも満足そうに見つめた得点板にフリーの154・60点、合計237・55点が表示されると、両手で顔を覆い、上半身を折り曲げて号泣した。
羽生は前日7日のショートプログラム(SP)で2位。SP首位のマキシム・コフトゥン(ロシア)を残して暫定首位に立った。キスアンドクライの横にはストレッチャーが待機していた。自身の得点だけを確認すると、最終演技者のコフトゥンの結果を待たず、テレビカメラに「映さないで」と恥ずかしそうな笑顔でストレッチャーに乗り込み病院へ向かった。
コフトゥンは1度転倒しながらも、フリーで157・38点をマーク。合計243・34点で優勝を決めた。

衣装や表情、演技の優雅さで惑わされるが、どの競技でもこのレベルになるとアスリートの領域、肉体の極限に迫るわけであるから、練習中でも怪我の危険性がある。さらに、脳震盪を起こした状態であのジャンプや回転で脳にショックを与えると、ボクサーで見られるパンチドランカー(脳震盪を起因とする神経変性疾患及び認知症に似た症状を持つ進行性の脳障害疾患)の危険性もあるわけで、ビートたけしや松岡修造がコメントしていたように、脳震盪後の安静は本人の意志に反しようが強制しても行うべきだと思う。まだまだ頂点を極める才能、ここで燃え尽きる必要などない。
※キスアンドクライとは、フィギュアスケートのリンク脇に設置された小さいスペース。競技終了後の選手とコーチが結果発表を待つ場所。点数発表後に、そこで展開される歓喜と落胆から来ているのであろう。

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