映画「リング」貞子の母役、雅子さんが希少がんで死去 だと?

大岡雅子健康・医療

リング」貞子の母役、雅子さん希少がんで死去

日刊スポーツ 2月1日(日)

大岡雅子 モデルで女優の雅子さん(本名・大岡雅子=おおおか・まさこ)が、1月29日午前2時55分、肺動脈肉腫による多臓器不全のため、都内の病院で亡くなったことが31日、分かった。50歳だった。
近い関係者によると、雅子さんは、13年5月にせきが止まらなくなり、入退院を繰り返し、11月にサルコーマが見つかった。血液検査でも見つけにくい10万人に1、2人の希少がんで、手術を受け、一時退院をするも、昨秋に転移が発覚。再入院していた。
雅子さんは年齢を感じさせない美肌で、雑誌「クロワッサン」などで活動。昨年7月にはモデル活動30年を記念し、著書「雅子スタイル」を出版。女優としては、映画「リング」シリーズで貞子の母志津子を演じた。

雅子スタイル

サルコーマ(悪性軟部腫瘍)とは、肉腫と呼ばれるもので、全身の骨や軟部組織(脂肪、筋肉、神経など)から発生する悪性腫瘍の総称。発生頻度は極めて低く、悪性腫瘍全体に占める肉腫の割合は約1%に過ぎないようだ。それ故に「希少がん」と呼ばれる。病態としては軟部組織(筋肉、結合組織(腱)、脂肪、血管、リンパ管、関節、神経など)に発生する悪性の腫瘍(がん)。手や足、胴体の体幹部分や頭頸部など様々な部位に発生し、目につきやすい太ももや腕以外にも、おしりや背中などにできることもある。多くは、痛みのないしこり(腫瘤)や腫れ(腫脹)がみられるが、一部は痛みを伴う場合もあるという。まれな腫瘍であるにも関わらず、肉腫は若年者から高齢者まで幅広い年齢層の全身のさまざまな部位・組織から生じるため、その症状や必要とされる治療、治療効果もさまざま。このような特徴から、専門施設でない場合、しばしばその診断や適切な治療を行うことが困難なことも少なくないようだ。国立がん研究センターにおいても専門施設「希少がんセンター」というものが設けられている。雅子さんの場合、肺動脈にできたサルコーマだったようだ。最近訃報が続くが、まだまだこれからという方々が亡くなられるのは心が痛む。心よりご冥福をお祈り申し上げます。