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戸田奈津子さん左目視力失っていた だと?

字幕翻訳家・戸田奈津子さん左目視力失っていた…現在は右目だけを使い月1本ペース

デイリースポーツ 12月9日(火)
映画字幕翻訳家の戸田奈津子さん(78)が左目の視力を失っていることを9日、フジテレビ系「ノンストップ!」の取材で明らかになった。

戸田奈津子 「タイタニック」「インディ・ジョーンズ」など1000以上の作品を翻訳してきた戸田さん。トム・クルーズやブラッド・ピットらが来日した際には通訳も務め、プライベートでも親交を深めてきた。

58歳で加齢黄斑変性を発症

そんな戸田さんが、実は目の異常に苦しんできた。「60歳くらいの時かな。グラフ用紙や障子の桟が曲がって見えるわけ」。1994年、戸田さんは58歳だったとき加齢黄斑変性と診断された。
網膜の中心にある黄斑に異常が生じ、ゆがむ・暗く見えるなどの症状が起こる病気で、いったんかかると治ることはない。
8年前から症状はさらに悪化、字幕の翻訳に際しても困難が生じるようになってきた。

片目だけで執筆を

戸田さんは今の状態について「片目つぶるとあなた(取材者)、真っ黒け。焦点にしているところが見えないの」という。
週1本ペースだった字幕翻訳は今、左目を閉じて右目だけを使い、月1本ペースで続けているという。
「今はそんなに詰めて仕事はしていません。字が読めないのはとても不便。距離感がないからよく階段から落ちるし…」

それでも戸田さんは字幕翻訳をやめない。「楽しい仕事だし、好きで選んだのだから」、どんなにペースを落としてもこの“天職”をやれる限りはやり続けるつもりだ。

いやはや驚いた。加齢黄斑変性といえば今年9月、IPS細胞での臨床研究として手術が行われ盛んに報道されたのでご記憶の方も多いと思う。患者数は日本におよそ69万人がいると推定されていて、そのタイプは滲出型と萎縮型の二つのタイプに分かれるらしい。どちらも治療が難しく、それ故にIPS研究の対象として選ばれたようであるが、IPSで網膜細胞を作るには数ヶ月の時間と数千万円の費用がかかるという。いろんな意味でハードルの高い研究だが、いずれにせよまだ臨床研究の段階でその恩恵を受けるのは将来の世代の話だ。その難病で片目が使えないというのに「楽しい仕事で、好きで選んだから」と仕事を引退するつもりはないという戸田さん。もう十分に良い仕事をされてきたと思える。そろそろ後進を育てるという形で、アシスタントや弟子のような人がサポートをするようなスタイルを考えても良いのではないだろうか?具体的なノウハウを知り得ないので的外れかな?ともあれ、ご無理なさらず少量高品質な仕事をされるという選択で、これからも楽しませでください。

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