スギは毎年1600万本も植えられている 花粉症が今や「国民病」といわれているのに
J-CAST NEWS 2015/3/12
花粉症の患者数は、統計によっては3人に1人(環境省資料)とされ、もはや国民病の1つだ。2015年、花粉の飛散数は関東地方で昨年の2倍になると予測され、新たに花粉症になる人も増えている。
にもかかわらず、今なお毎年1600万本近くの苗木が生産されている。花粉が少ない品種の植え付けは全体の10%強にとどまっている。約30年後には新たに植えられたスギが花粉をまき散らすことになる。花粉少ない品種は10%強しか植えられていない
花粉症被害が訴えられる中、どうしてこれほどのスギが生産され続けているのか。元々スギは育てやすく、成長が早く、建築資材としてのニーズが高い。戦後、木材需要の高まりにこたえるため、国が積極的な造林が進めてきたことが背景にある。
国内に1029万へクタールある人工林のうち、現在もスギは4割以上を占め、林野庁では「日本の林業では最も重要な樹種」(森林利用課担当者)ととらえている。
林野庁のまとめでは、2013年度に植林されたスギの苗木は1581万本にも達する。2000万本を超えていた10年前に比べると減少傾向にあるものの、この数年はほぼ横ばいだ。
花粉症被害の増加を受け、近年は花粉を少なくする品種が開発されているが、13年度ではわずか201万本で、全体の12.7%にとどまっている。一般のスギに比べて花粉量が1%以下の少花粉品種は130種類以上、無花粉のものは2種類が開発されているにもかかわらずだ。促進のため補助金を増加
なぜ、少花粉や無花粉品種への植え替えが増えないのか。
林野庁担当者はこれまでタネが少なかったことに加え、
「これらの品種が植えられるようになり、まだ10年ほどしかたっていない。木材としての実績がないため、林業関係者の中では足踏みしているところがある」
と保守的な業界に一因があることを指摘した。
一方、全国山林種苗協同組合連合会の担当者は、
「木材の出来に不安を持ったり、コスト面の課題があったりする訳ではない。一般に植えられるようになって時間がたっておらず、業界の中で認知が広まっているとは言い難い」
と食い違いがある。
いずれにせよ林野庁は17年度には少花粉品種などを1000万本に増やすことを目標にしている。現在10%強にとどまっている割合を3分の2ほどに拡大したいという。
新年度予算案にも促進のために補助金を盛り込んだ。これまでは苗木を植え替える際、植樹と整地のみが補助の対象だったが、伐採と運搬にも拡大し、約7割を国と都道府県が負担する。林野庁担当者は「タネは順調に増え、植え替えは当初の予定を上回るペースです。達成も不可能ではありません」としている。それでも実際に放出する花粉が減るには数十年の年月がかかるとみられる。
なんだなんだ?毎年毎年花粉情報をテレビで流す様子が、なんだか気候や天変地異のような自然現象を装っていて不快だったけど、林野庁の政策か?林業従事者にとって主要な樹だから国民は我慢しろってことか?相変わらず目線の先には国民の健康より利権の獲得か?ここまでひどい犠牲を国民に強いるとは中国共産党の国策と何が違うのか?ここまで国民をバカにしているというのは、ウラで健康被害に泣いている国民を待ち構えている「厚労省の薬事利権、医療利権」と結託しているんじゃないか?連中にしてみれば「花粉ビジネスという大きな市場を作ってくれてる林野庁様」だろう。どうでもいいと言いたいところだが、毎年目のかゆみに悩まされてる身としては「どうにかしろ!」と声を大にして言いたい。利権屋のバカ野郎ども!
スギ花粉症
スギ花粉症(スギかふんしょう、pollinosis of cedar)は、スギの花粉によって生じるアレルギー症状。
スギ花粉症は日本で最も多い花粉症で、日本ではおよそ2500万人が患っていると考えられている。スギ花粉は2月から4月まで飛散するため、患者はこの時期に急増する。一方、スギが少ない欧米等ではスギが原因となる花粉症は稀。欧米にも「スギ花粉症」(pollinosis of cedar)という病名はあるが、このシダーは元々スギではなくヒノキやマツのことで、日本のスギ花粉症とは異なる病気・症状である。スギ花粉症患者が多いのは日本などアジアの一部であり、世界的に見ればヨーロッパのイネ科花粉症・アメリカのブタクサ花粉症などが代表的な花粉症である。
原因
日本で1960年頃からスギ花粉症が急増した原因としては、農林水産省が推奨してきた大規模スギ植林が主に挙げられている。戦後復興や都市開発など木材の需要が急速に高まったが、国内木材の供給量は不足気味。そこで林業の拡大と造林は 当時の日本において急務であった。農林水産省は戦後に拡大造林政策を行い、その一環として各地にスギやヒノキなどの成長率が高く建材としての価値が高い樹木の植林や代替植樹を大規模に行ったが、その一方でスギ花粉の飛散量も爆発的に増加することになり、大量のスギ花粉を曝露した日本人がスギの花粉症を発症することにもつながった。また高度経済成長を経て日本では林業が衰退し、木材も外国からの質が良くて安い輸入品に押されて国内スギの需要が低迷するようになったため、大量に植えたスギの伐採や間伐なども停滞傾向となり、花粉症原因物質であるスギの個体数が増加していることも花粉症患者の増加傾向の要因となっている。こうなるとスギ花粉症は政策が招いた人災であることは明らかである。と言っても誰も責任などとるわけもないが。
治療
疾患の特徴として、スギ花粉症はアレルギー症状なので現時点では根治療法が存在しない。現在はしかたなく、一般には対症療法が行われている。
処方薬物としては抗ヒスタミン薬や第二世代抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬やステロイド、Th2活性阻害薬・漢方薬などが用いられており、また飲み薬の他に点鼻薬や点眼薬などの外用薬も用いられている。
特徴として、スギ花粉の飛散期が2か月以上(ヒノキ花粉症も含めると3か月以上)と長いので、長期にわたる投与で重篤な副作用が顕在しやすい薬品を用いた処方は、基本的にあまり奨められていない。ただし医師の中には長期投与が奨められない薬を漫然と長期間処方している場合があり、医療機関に受診する場合は注意が必要である。二重の被害者になる前に自己防衛が必要。医者を盲信するなかれ。
対症療法のほかにはアレルゲン免疫療法などの減感作療法があり、日本ではスギ花粉症に対して有効率は約80%という成績が報告されている。従来の皮下投与(注射)による減感作療法に加え、舌下にパンなどを置き滴下する舌下減感作療法が行われている。減感作療法は治療終了後も効果の持続が期待できるが、一方で即効型の治療法ではないためにがかかる場合が多い。2014年現在保険適応のある治療用アレルゲンエキスは、アカマツ、ブタクサ、ソバなど多数あるが、舌下減感作療法に用いる舌下液は、スギ花粉症に対応するシダトレン(標準化スギ花粉エキス原液)のみである。
この他にレーザーで鼻の粘膜を焼く方法や、鼻涙管閉塞症に対する処置(手術)など、物理的に症状を抑える治療法もある。また治療法ではないがゴーグルやマスク等で花粉との接触を防ぐ方法や空気清浄機で空気中の花粉を除去する方法で、そもそもアレルゲンとの接触の機会を最小限に抑える手段は、医学的治療と併用されることが多い。
なお「花粉症に効く」と称した民間療法や食餌療法も多く存在するが、これらに関しては治癒実績や科学的根拠の乏しい治療法も多いので、何とかしたい気持ちはわかるが、これもおすすめできない場合が多い。
結局今のところ、「なんとか苦しい時期、我慢して乗り切る」ということになるわけで、早期の解決や根本治療が無理にせよ、優秀な弁護士諸君が国民集団訴訟のような形で、この馬鹿げた場当たり的な政策を推進した責任者を「スギ花粉期にスギの幹に縛り付けて放置する刑」で処罰されるよう願いたい。
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