中国:iPhone6組み立て、富士康の1台当たり利益はわずか数百円 だと?

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中国:iPhone6組み立て、富士康の1台当たり利益はわずか数百円

newsclip2014年9月28日(日) 10時41分(タイ時間)

フォックスコン、テリー・ゴウ

フォックスコン、テリー・ゴウ(郭台銘)董事長

中国でも販売が始まった米アップルの最新スマートフォン「iPhone6」について、組み立てを受託している富士康科技集団(フォックスコン)の1台当たりの利益がわずか数百円にとどまることが分かった。

これに材料費を加えた製造原価で見ても、総コストは2万円程度アップルの利益率は約70%にも達するという。証券日報が25日伝えた。
市場調査会社のIHSによると、iPhone6の1台当たりの製造原価は、大型版「Plus」の128GBモデルで263米ドル。うち組み立ての工賃は4~4.5米ドルにとどまる。これに対し、同モデルの販売価格は949米ドルとなっており、利益率は70%近くに達する計算だ。

Aplleの株価が高いのがよく分かる。フォックスコンもこの製造原価であれだけの成長をしているということは、いかに労働力を安く抑えているかということだな。それぞれの国の事情もあるだろうが、大英帝国時代のプランテーションの現代版のような様相か?2013年、鴻海グループの売上高は3兆9500億ニュー台湾ドル、年間増加幅は1.2%、税引き純利益は1066億9700万ニュー台湾ドル、年間増加幅は12.7%、1株当たり利益は8.16ニュー台湾ドル。年間増加幅10%で計算すれば、2014年、鴻海グループの売上高は4兆3000億ニュー台湾ドルに達し、1株当たり利益は約9ニュー台湾ドル、売上高と利益はともに史上最高になる見込み。とにかく中国本土の工場での安価な人件費を基に大量生産で急成長した会社だ。この後中国の労働市場がどういう動きを見せるか不透明だが、いざとなれば十分すぎるほどの賄賂を当局に渡しているだろうから、権力で抑えこむことは間違いないだろう。