中国人観光客の「爆買い」は当然?日本で買えば中国の半額から3分の1も だと?

政治経済

中国人観光客の「爆買い」は当然か・・・日本で買えば、こんなに安い!=中国メディア調査

サーチナ 2月19日(木)

春節爆買い客 中国で旧正月(春節)の長期連休を迎えることを受け、中国メディアの環球網は17日、「円安が進んだことで、中国人観光客にとって日本が渡航先として人気」と伝え、中国人観光客が日本で購入する4大商品を紹介する記事を掲載した。
記事は、中国人観光客が日本で「爆買い」する理由は主に2つあるとし、1つ目は商品の品質が良いこと、2つ目は価格が安いことだと紹介。さらに、中国人観光客が日本で購入する4大商品「魔法瓶」、「セラミック包丁」、「洗浄便座」、そして「電気炊飯器」だと紹介し、環球網が独自に実施した調査として「日本では中国国内より半額もしくは3分の1の価格で購入できる」と伝えた。
さらに、その一例として、日本で約356元(約6770円)で販売されているタイガー魔法瓶の製品は中国のネット通販サイトでは680元(約12940円)で販売されていると紹介、東芝の洗浄便座は日本で734元(約13970円)だが、中国では2769元(約5万2700円)もすると伝えた。
また記事は、パナソニックの中国法人の社員に対する取材結果として、「パナソニックの洗浄便座も日本国内の販売価格のほうが中国国内の価格よりも安い」と紹介し、日本メーカーが中国国内の工場で生産した商品であっても、日本国内の価格のほうが中国国内より安いのが一般的と伝えた。
続けて、同じ商品でも日本と中国で価格が違うのはなぜかと疑問を呈したうえで、日系企業の社員らに対する取材を通じて「価格はコストによって決まるものではなく、市場の競合製品の価格によって決まる」と紹介。中国人の消費能力からすれば、価格が日本より高くても売れるのだと論じた。
また記事は、「果たして日本メーカーの商品は本当に品質が高いのか?」と疑問を呈す一方、日本企業は中国と日本で同じ生産設備を導入しており、それらの設備は常に最新だと紹介し、品質は間違いないとの見方を示した。(編集担当:村山健二)

なるほどそれほどの価格差があれば爆買いも頷ける。思えばかつての日本もそうだった。第何次かわからないけどヨーロッパブランドがブームになった時には、パリのブランド直営店で爆買い(という程でもないかもしれないが)して日本人客がいいお得意になり、バブルの時には陰口を叩かれながらも、日本語の話せる店員を置いたり、時には個室の商談室まで案内されたようなこともあったようだ。単純に言えば高度成長期の国ならどこでも来た道であり、日本にとっては少々うざい感はあっても、これにより日本と日本のプロダクトが評価されれば、政治屋の国益より功名みたいな胡散臭い外交よりよっぽど両国の親善と信頼につながるだろう。IT・AV家電分野ではマネジメントの失敗でイマイチ振るわないが、基本的なモノづくりの文化では政治屋が見捨てても立派な中小零細企業が高い志で頑張っている。この圧倒的な下支え力をそろそろ「政治屋ではない政治家」が何とか視点を当てないと日本が持つ「モノづくり」の文化も途絶えてしまう。原稿読むだけのバカな政治屋と経済学者まがいの政治癒着(元)学者に、モノづくりで最も大切な「人、人の技」の問題を単なる机上の「労働力コスト」とまやかされ、危うく製造拠点を海外展開することで国内技術の低下を招きかけたのつい最近のこと。基本的には失策である日銀の金融緩和による円安誘導も、こと製造業の国内復帰という観点では皮肉なことに怪我の功名だといえよう。技術者会を支えるモノづくり立国は、今がひょっとしたら最後のチャンスかもしれない。政権は軍事優先で一刻も早く「軍需」を活性化させたいようだが、そういう技術なら困る。