ダルビッシュ有が右肘手術の成功を報告 「無事終わりました」
Full-Count 3月18日(水)
「パワーを送っていただいた方々、本当にありがとうございました」
右肘靭帯の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたレンジャーズのダルビッシュ有投手が、自身のツイッターで手術成功を報告した。
無事終わりました。 パワーを送ってくださった方々、本当にありがとうございました!
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2015, 3月 17
「無事終わりました。パワーを送っていただいた方々、本当にありがとうございました!」
右腕はこのように発表。レンジャーズも手術の成功を球団公式サイトで伝えている。
ダルビッシュは、ゴルフ界の「帝王」ジャック・ニクラウス氏や、NBAバスケットの「神様」マイケル・ジョーダン氏らの主治医を務めたこともあるスポーツ医学の権威、ジェームス・アンドリュース医師の執刀により、フロリダ州の病院で手術を受けた。前日のブログで説明した通り、右手首にある腱を移植し、右肘の靭帯部分を再建した。
公式サイトによると、ダルビッシュは1週間から10日間、三角巾で右手を固定し、その後に腕に力を入れ始めるなどリハビリをスタートさせるという。その段階でチームのスプリングキャンプが行われているアリゾナ州サプライズに合流。レギュラーシーズン中は本拠地アーリントンでリハビリを行う予定となっている。
トミー・ジョン手術は復帰まで1年から1年半を要するとされており、2015年中の復帰が絶望となった右腕は、2016年シーズンの完全復活を目指す。(フルカウント編集部●文 text by Full-Count)
決断と実行の早さに驚いた。無理して2シーズンを棒に振るより今治療して1シーズンのリハビリに専念するという選択は、たしかに懸命だと思うし、肉体は若ければ若いほど再生復帰への能力がありそうだから、スパッと決断したことはさすがだと思う。ひょっとして彼女である山本聖子の影響、アスリートとしてのアドバイスもあるのかな?
トミー・ジョン手術
(英: Tommy John Surgery, 側副靱帯再建術)は肘の靱帯断裂に対する手術術式。損傷した靱帯を切除したうえで、患者の反対側の前腕(長掌筋腱など)や下腿、臀部、膝蓋腱などから正常な腱の一部を摘出し移植することで患部の修復を図るという自家移植手術。運動機能にさほど大きな影響を与えない部位から、損傷部位への自家移植というアメリカ人らしいストレートな発想だ。MLB Player Analysisの調査によると、1974年から2014年8月までにトミー・ジョン手術を受けた選手数はメジャーやマイナー、複数回を含めて800人以上いるという。1974年に整形外科医フランク・ジョーブが考案し、初めてこの手術を受けた投手トミー・ジョン(当時ロサンゼルス・ドジャースに在籍)にちなんでこう呼ばれるようになった。日本のプロ野球選手では、村田兆治、荒木大輔、桑田真澄、近藤真一らがジョーブ博士から同様の手術を受けた。また手術は受けなかったが、1989年右肩を痛めた立浪和義も診察を受けた。投球の際にひじの側副靭帯に大きな負担がかかる野球の投手が受けることの多い手術である。考案者であるフランク・ジョーブ博士は2014年3月6日にカリフォルニア州サンタモニカで死去した事が発表された。享年88だった。
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