シーナ&ロケッツのシーナさん、子宮頸がんで死去 享年61 

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シーナ&ロケッツのシーナさん死去 夫・鮎川誠「2人の愛は永遠だぜ」

オリコン 2月15日(日)

シーナ&ロケッツロックバンド「シーナ&ロケッツ」のボーカル、シーナ(本名:鮎川悦子)さんが14日午前4時47分、子宮頸がんのため、都内の病院で亡くなった61歳だった。葬儀は家族と関係者のみで執り行い、後日、お別れ会が予定されている。
バンドの公式Facebookによると、最期はシーナ&ロケッツの35年分の音楽を病室でかけるなか、夫で同バンドのギタリスト・鮎川誠(66)に抱えられ、家族が手を握りながら永眠した。
鮎川は「シーナはロックが大好きなファンに愛されて、とても幸せでした。シーナは『ROKKET RIDE』を聴きながら、息を引き取ってしまったけど、最高のレコードを作ったことと最高の歌を歌ってくれてありがとう、とシーナへ叫んだ。『ROKKET RIDE』はシーナと俺の歌。2人の愛は永遠だぜ」と綴っている。
シーナさんは昨年7月に体調を崩し、病院で検査した結果、末期がんであることを告げられたが、治療よりも歌うことを優先。ファンには公表せず、闘病しながら同7月に18枚目のオリジナルアルバム『ROKKET RIDE』を発売した。
9月13日には東京・日比谷野外大音楽堂で35周年記念ライブを開催。全国ツアーも精力的に行っていたが、11月21日の公演では足が動かなくなり、イスに座ってのライブに。11月26日に都内の病院に入院したが、子宮頸がんが12月10日に脊髄に転移していたことが発覚。足がしびれて車イス生活となったが、復帰への意欲と覚悟を持って治療に専念していたという。
福岡県北九州市出身のシーナさんは78年に鮎川とともにバンドを結成し、「涙のハイウェイ」でデビュー。79年に「ユー・メイ・ドリーム」がヒットし、日本を代表する女性ロックシンガーとなった。

デイリースポーツ 2015年2月14日

 シナロケのパートナーとして、プライベートでは仲の良いおしどり夫婦としてしられた二人。鮎川は、本紙の取材にいつもと変わらぬ穏やかな口調で応じ、「歌うことが好きで、病気治ったら何したい?って聞かれたら『歌いたい』って。(最後にそれが)かなわんかったから、歌聞きながら…。素晴らしい歌手でした。一緒に35年過ごせて、幸せでした。ファンの皆さんから愛されて、とても幸せやったと思います。ハートが大好きだったから、バレンタインが命日(に)なって…」と語った。
シーナさんは1978年、サンハウスのギタリストだった夫の鮎川誠とSHEENA&THE ROKKETSを結成。シングル「涙のハイウェイ」でデビューした。79年、細野晴臣プロデュースのシングル「ユー・メイ・ドリーム」がヒット。福岡県北九州市出身。同じく福岡出身の鮎川の強烈な個性、九州弁とともにシナロケは日本を代表するロックバンドとなった。
シーナさんはミニスカートと網タイツをトレードマークに、圧倒的な歌声とカリスマ性でファンを魅了し、日本を代表する女性ロックボーカリストとなった。“ロックンロールハート”を体現し続けたシーナさん。2009年、著書「You May Dream」を出版。鮎川との間に双子を含め3姉妹がいる。

以下facebookより

シーナ&ロケッツのファンの皆様へ
2月14日4時47分、シーナが永眠いたしました。子宮頸ガンでした。
皆様には生前シーナのことを愛してくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
最期はシーナ&ロケッツの35年分の音楽を病室でかけながら、鮎川に抱えられながら、家族が手を握りながら永眠致しました
鮎川誠
「シーナはロックが大好きなファンに愛されて、とても幸せでした。シーナは『ROKKET RIDE』を聴きながら、息を引き取ってしまったけど、最高のレコードを作ったことと最高の歌を歌ってくれてありがとう、とシーナへ叫んだ。『ROKKET RIDE』はシーナと俺の歌。2人の愛は永遠だぜ。」
以下、オフィシャルの訃報としてお送りさせて頂きます。
シーナは7月に体調を崩し病院で検査した結果、末期ガンであることを医者に告げられました。本人はファンに公表せず、陰で闘病生活を送り、これまで通りのライブ活動を行う事を希望しておりました。そこでファンの皆様には一切事情を明かす事無く、7月に18枚目のオリジナルアルバムを「ROKKET RIDE」リリース、そしてシーナ&ロケッツ35周年記念ライブとして日比谷野外大音楽堂でスペシャルライブを行いました。また全国ツアーも精力的に活動を行っておりました。
皆様にはいつも通りのシーナをお見せしたいという事で、病状を明かす事はいたしませんでした。シーナは最後までシーナ&ロケッツで歌い続ける事をあきらめる事なく、治療に精一杯励んでおりました。
シーナを応援し、愛してくださった世界中のファンの皆様に心から感謝の気持ちです。
なお、葬儀は、家族と関係者のみで行う予定です。
ファンの皆様には、後日お別れ会を予定しております。
追って発表をいたしますので、よろしくお願いいたします。
ROKKETDUCTION
シーナ&ロケッツ

がんと闘病中にもライブを行っていたというのは、ミュージシャンとしての熱さ、魂を感じるとともに、そういう精神的なタフさを持ってもがんというものは容赦ないということを今更ながら思い知らされる。61歳はまだまだ若い。ペラペラの音楽ばかりの世の中で、またひとり惜しい人を亡くしました。心よりご冥福をお祈りいたします。