エマ・ワトソンのヌード流出騒動は巧妙なPR会社の戦略だったことが判明 だと!!

インターネット

GIGAZINE 2014年09月25日 15時00分52秒
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セレブのヌード写真流出が相次ぐ中、流出騒動の第2弾として映画ハリー・ポッターのハーマイオニー役で知られる女優エマ・ワトソンのヌード写真をネット上に公開すると宣言したサイト「EmmaYouAreNext.com(エマ、次はお前だ)」が登場しましたが、このサイトはPR会社が巧妙に仕掛けたフェイクであることが判明しました。
国連の女性親善大使を務めるエマ・ワトソンは2014年9月20日、ニューヨークで開催された男女平等を目指すキャンペーン「HeForShe」でスピーチを行いました。
スピーチで男女の平等とフェミニズムについて語ったエマでしたが、このスピーチに対してアメリカの匿名掲示板「4chan」の一部のユーザーが激怒し、スピーチへの報復として彼女のヌード写真を公開するという脅迫めいた書き込みを行いました。
そして、すぐに前述のサイト「EmmaYouAreNext.com」が登場し、2014年9月24日0時(東部標準時)にエマのヌード写真を公開するとして、カウントダウンする時計がトップ画面に表示されました。
本当にエマのヌード写真が公開されるのか全米中が固唾を飲んで見守る中、とうとう運命の2014年9月24日0時になりカウントダウンの時計がゼロを示したものの、ヌード写真は公開されず、新たにRanticというPR会社のPRページが登場しました。なお、現在は、EmmaYouAreNext.comのURLは「#SHUTDOWN4CHAN(4chanを閉鎖せよ)」というハッシュタグをアピールするPRページにリダイレクトされています。
このPRページによると「Ranticはソーシャルメディアを活用したマーケティングを仕掛ける企業で、バイラルメディアやミュージックビデオのキャンペーンに携わっている」とのこと。
「#SHUTDOWN4CHAN」PRページには、オバマ大統領への書簡という体裁で、4chanを閉鎖するよう求める提言が表示されています。
親愛なるオバマ大統領へ。私たちはこのうんざりさせられるトピックへ注意を向けるようセレブの広報担当者に依頼されています。最近の4chanでのセレブのヌード写真流出騒動は、2週間にわたって個人のプライバシー権を侵害し、あらためてインターネット検閲の必要性を知らしめています。すべてのFacebookのいいね!や共有、Twitterのコメントは社会的な署名(公衆の声)であると見なされ、4chan閉鎖の第一歩となることでしょう。
このサイトでは、4chan閉鎖キャンペーンについてFacebookでシェアしたり、Twitterで#SHUTDOWN4CHANのハッシュタグをつけてツイートすることで4chan閉鎖キャンペーンに参加して民意を示すことができるとしており、すでに4800万人以上のアクセスがあり、Facebookで700万回シェアされTwitterで300万回以上ツイートされたとのこと。
しかし、今回の騒動についてPRページの登場以前にRanticの関与を指摘する声もありました。下の投稿では、EmmaYouAreNext.com(http://www.emmayouarenext.com)とRanticの公式サイト(http://www.rantic.com)が少なくとも1つの同一サーバーにホストされていることが指摘されていました。
さらに、以前、人気ゲームグランド・セフト・オートVのPC版がキャンセルされるという「噂」をFox Weeklyが報じて騒動になっていましたが、このFox WeeklyのサイトもEmmaYouAreNext.comやRanticの公式サイトと同じサーバーにホストされていて、Ranticが関与しているとのこと。
Ranticが実際にセレブ達の広報から依頼を受けてキャンペーンを行ったのか、キャンペーンの目的は何だったのか、そもそもRanticとはどんな企業なのかなどの詳細は今のところ明らかでなく、仮にエマの承諾を得ずにPR作戦に利用したのであれば彼女が一番の被害者なのは間違いないところ。
全米中のメディアが巻き込まれたエマ・ワトソンヌード写真流出騒動は、SNSを通じて情報が一気に拡散するネット社会の特徴を悪用した狡猾なPR会社の戦略であったようですが、インターネットが高度に普及した現代社会では、今後も同様の手口の煽動的なキャンペーンの登場は避けられそうにありません。

一体何を信じて良いのやら?4chan閉鎖の提言とか単なる正当化のためのエクスキューズのようであるが、本当に嫌な世の中だな!