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「無念だろうな」池上さんたち、後藤さん殺害に涙こらえてのコメント 

<「後藤さん殺害」>「無念だろうな」池上さんら涙こらえ

毎日新聞 2月1日(日)

 イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)とみられるグループが日本時間2月1日朝、拘束していた仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする新たな映像をインターネット上で公開した。「言葉が出ないですね……」。後藤さんと親交があるジャーナリストの池上彰さん(64)は1日午前、電話取材にそう言ったきり、しばらく黙り込んだ。「深い悲しみと怒り。あと、無力感ですね。後藤さん、無念だろうな」。働き盛りで幼い子の父である後藤さんを思い、涙をこらえるように語った。
池上彰池上さんが「お父さん」役を務めたNHKの「週刊こどもニュース」のため、後藤さんはイラク戦争で苦しむ現地の子供たちをリポートした。以来10年以上の付き合いになる。2013年にはヨルダンのシリア難民キャンプを一緒に取材した。「彼は弱い者の味方であろうとしていた。誰かが伝えなければ、という使命感から(シリアに)行ったのだと思う。それだけに悔しいだろうな」と話した。
04年にイラクで取材中に武装集団に拘束された経験があるフリージャーナリストの安田純平さん(40)は「状況が自分とあまりにも違うので、後藤さんの拘束されていた時の心情は簡単には察せない」としながらも、「ジャーナリストとしてまだ伝えたいことがあったはず。生きて帰ってきたら、体験を必ず伝えてくれただろう。とても残念」と話した。
国際支援団体職員で、イラクなどで勤務経験がある中井裕真さん(49)は「亡くなったなんて信じたくない」と肩を落とした。約10年前から紛争地の情報を交換するなど、仕事を通して親交があった。「いつもの笑顔でまた会いたいと願っていたのに」と無念さをにじませた。
1996年にヨルダンのアンマンで取材を共にしたフォトジャーナリストの豊田直巳さん(58)は、取材中の後藤さんの姿が忘れられない。「警戒を解きほぐすような笑顔で、子供のような敏感な相手に接していた」。解放された場合に備え、現地に医師や弁護士を派遣する準備を進めていたが、かなわなかった。「イスラム国と日本政府、両者に裏切られた思い」。中東訪問中にIS対策として2億ドルの支援を表明した安倍晋三首相の事件への対応について「本当に交渉しようとしていたのか」と疑問を呈した。
ISの事情に詳しいフリージャーナリストの常岡浩介さん(45)は「何とか救えなかったのか、頭の中でグルグル回っている状態」と話した。「水面下でどんな交渉をしているのか分からない中、いい見通しがあるのではと期待して見守るしかなかったが、結果として交渉は不適切だった気がする
後藤さんの講演会を主催するなどしていた仙台市の国際支援団体職員、五十嵐栄子さん(61)はコメントを発表し、「テレビで最悪の結果になったことを知った。大変混乱しており、気持ちの整理がつかない。きっと無事に解放されるものと信じきっていた」と心境を明かした。後藤さんの人柄を「優しく、いつも明るくすてきな笑顔で接してくれた」と振り返り、「あの元気な後藤さんにもう会えないと思うと、とても悲しいです」と胸の内を吐露した。
障害児の支援を通して約3年前から交流があった弁護士の杉浦ひとみさんは、「死亡はうそであってほしいと祈っているが、本当なら大変残念だ。後藤さんは、子供は絶対守られるべきだとして行動してきた。生命を懸けたのは、テロや憎しみを拡大させず、戦火の子供が普通に暮らせる状況を作ることだった。政府は今後、テロや巻き添えを増やさない対応へ知恵を絞るべきだ」と話した。【太田誠一、高橋慶浩、山田奈緒、近藤綾加】

今となってはなすすべもないが、このようなコメントを読むだけでも惜しい人を亡くしたことが理解できる。いったいこの国、国家とは何を守るためにあるのだろう?

「I am not Abe」

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