「容姿激変」米オスカー女優にネットいじめ 一瞬で拡散…否定声明発表
サンケイスポーツ2014/10/24/10:31
恋愛コメディー映画「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)などで知られる米オスカー女優、レネー・ゼルウィガーさん(45)が20日夜、約4年ぶりに公の場に登場したが、その変わり果てた姿にツイッターなどの交流サイト(SNS)で「別人」疑惑が浮上、本人が声明を出して釈明する事態に発展している。ゼルウィガーさんは22日、ゴシップ誌を通じ別人疑惑を「ばかげている」と否定するとともに、「私は幸せで満ち足りた人生を送っており、それが顔に出ている」と訴えた。
彼女のように外見が激変したハリウッドスターは少なくないが、誹謗(ひぼう)中傷が一瞬のうちに拡散して否定声明の発表にまで至ったケースはこれまでにない。噂が瞬時に“真実”として広がっていくネット時代の恐怖を浮き彫りにしているともいえ、米メディアも大きく報じている。■「整形失敗」SNSで拡散
米芸能誌ピープルや米紙ロサンゼルス・タイムズ(いずれも電子版)などによると、ゼルウィガーさんは仏のファッション誌「エル」が20日にビバリーヒルズで開いた、映画界で活躍する女性をたたえる「ウーマン・イン・ハリウッド賞」の表彰式に出席した。
恋人のミュージシャン、ドイル・ブラムホールIIさん(45)とプレゼンターを務めたが、その時の写真がネット上に配信されると、たちまちSNSで一番の話題に。ツイッターには「彼女の顔に何が起きたんだ? 恐ろしいことだ」「全く別人」といった投稿があふれ、SNS上では多くの人々が“整形手術の失敗”を主張した。
式典出席翌日の21日には、米紙ニューヨーク・デーリー・ニューズ(電子版)が複数の整形外科医の分析を交え、上まぶたや鼻、唇などをプチ整形していると報道。ネットを中心に拡大した中傷投稿の嵐に、ゼルウィガーさんは22日付のピープル誌(電子版)で「顔が変わったといわれてうれしいわ。私はこれまでと違って幸せで満ち足りた人生を送っているから、それが顔に出ていると思うとワクワクする」「友人たちも私がすごく穏やかで健康的だと言ってくれるわ」などと釈明し、「整形」や「別人」疑惑の火消しに乗り出さざるを得なくなった。■4年ぶりの登場で注目
テキサス州生まれのゼルウィガーさんは、地元の大学で演劇に目覚め、卒業後は舞台やテレビCMに出演。1993年に映画デビューし、31歳で主演した出世作「ブリジット・ジョーンズの日記」でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。
その後、南北戦争が題材の「コールドマウンテン」(2003年)でアカデミー賞の助演女優賞を獲得したが、映画出演は10年以来なく、来年公開予定のスリラー「ザ・ホール・トゥルース」が久々の登場となる。
そんな彼女だけに、余計注目を浴びたわけだが、米CNN(電子版)はゼルウィガーさんが否定声明を発表した22日、「われわれはなぜそんなに急いで彼女のルックスをこき下ろすのか?」とする記事を掲載。今回の一件を米で社会問題化するネットいじめであると指摘し、「悲しいことに、この騒動はネットで人々を傷つけて喜ぶというネット文化の別の一面を示す例となった」と警鐘を鳴らした。
それでも一世を風靡(ふうび)した人気女優だけに、大きく変化した彼女の容姿はやはり気になるようで、人間行動学の第一人者、パトリック・ウァニス博士が22日付FOXニュース(電子版)に「彼女が別人のようになったことで彼女を慕わせ、有名にさせた全ての優れた資質が失われた」と落胆のコメントを寄せるなど、騒動はなおもくすぶり続けている。(Sankei Express)
なんか途中に「ぽっちゃり期」がなかったっけ?洋の東西を問わず、芸能界に生きるということは大変だな。ましてや即時拡散のメディアが大衆の手にあるということが面白い。世間ではビッグデータなどどアナリシスの側面に注目が集まりがちだが、速報性というか即時に大量拡散するという点にはイマイチ理解が足りない気がする。ま、光が当たりすぎると大衆をコントロールしたい側にとってあまり嬉しくない事態も招きかねない(アラブの春、香港民主化など)ので、あえて目を塞いでいるフシもある。もちろん自分たちの側でそれを使いたいという欲望は人一倍強い連中だから、研究は怠りないと思われる。ま、どうでもいい話だけどね。
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